2022年5月4日、三沢
今月の始め、5月4日は三沢へ行った。
遅くなったけれども、その日のことを。
会場は三沢の寺山修司記念館。
展示場の一部をステージとして使用していた。
一段高い場所にイスが一脚あり、入口近くにピアノ、その対にはスティールパン。
その前には丸太イス、小さな丸イスが並んでいた。
その丸イスに座り、上演を待った。
エミさんが明日のジョーを歌い、三上さんが登場。
久しぶりの三上さんだ。
やはりカッコいい。目の前に見えているのが久しぶりで嬉しかった。
声が相変わらず素敵でした。
八百屋お七のときの迫力はとてもすごかった。
吉三とお七いたもんね。
最後には火事を見て泣いて笑っていた。
その迫力や狂いっぷりが最高。
これが生で見るということか。
舞台の魅力ってこれなのかなあと思ったりした。
あまり見ないけれど、直に見ると迫力が違う。
安保理条約と絡めており、参加学生と女学生の恋模様を描いていた。
火事になればまた結ばれる。
そう信じるお七が切ない。
赤い帯を土に埋めて夜逃げしてきた過去を持ち、夢見る花嫁衣装は赤い打掛。
赤い炎を見て帰ってこなかった吉さんを憧れて恋して泣いていた。
切ない。
けどなんだか怖い。狂気をはらんでいるのが面白かった。
そのあとのトンチさんによる戦争を知らない。
お七とは関係ないけれども、心が洗われていくような透明感。
何度か聞いたことのある曲も歌っていた。
詩や曲に合わせて後ろにある照明の色が変わる。
雰囲気合っててよかったな。
以下、三上さん中心メモ。
「お久しぶりです。」と言いながら笑う三上さん。
「来年もまた来れたらいいんですけど。寺山さんは生きていたら86歳…?(笑)
僕の方がジジイになってる(笑)」
健さん愛してるを歌ったあとに、思い出す映画、好きな映画として挙げていたもの。
多分これだと思う。
スティーブンフリアーズ監督、プリックアップ
ジャックベネックス監督、ベティブルー
ベティ・ブルー 愛と激情の日々 : 作品情報 - 映画.com
「どれも恋人を撲殺する映画なんすけど(笑)」
お七をやったあとにトンチさんの戦争を知らないが終わると
「僕が立ち直れないんで歌ってもらいました」
泣いていたときは椅子から崩れ落ちて床に膝をついていた。
「途中で狂っちゃう」
「配信では分からないと思う、ここで空気を感じて、響くものが伝わると思う。ちょっと遠いけど来てくれたら嬉しい」
「亡くなっていく人がいて、僕の親友、青山真治が…悔しいやら」声を詰まらせていた。
ブルトンヌのパリの夜に捧ぐ、または夜の観察者を歌ったあとに
エミさんが
「三上くんかっこいい」
会場から拍手が起こった。
エミさんもかっこいいですよと思いながら拍手した。
「覚えてます、まだ二十歳で慌てて麻布十番の稽古場に駆け付けました、5月4日」
「2年空いたから倍?(笑)いやいや、来年に取っておこう」
そして各々の物販案内へ。
エミさんもトンチさんもCDを置いていた。
谷川さんが存命かそうじゃないかという話になり、三上さんの勘違いがあった。
あははと笑う三上さんにつられて笑ってしまった。
笑っちゃいけないんだけどね。谷川さんすみません。
「今日はどうもありがとうございました。また来年」
拍手をしつつ3人が退場。
1時間くらいだったけど、内容が濃くて長く感じたし、短くも感じた。
また来年もあればいいな。
最後にこの動画を。
健さん愛してる。