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NHKハイビジョンで三上さんが出演している番組があったので見た。
内容を含んでいるので追記です。
番組名は「男前列伝」
男前列伝
村山槐多(むらやま・かいた)×三上博史
「ためらうな 恥じるな 裸になれ」
http://www.nhk.or.jp/artbs/program/index3.html
大正時代の画家の村山。この人の書いた絵が最初に映し出された。
赤黒い絵の具で人から炎が出るように光のようなものが出ている。人が立っているのは分かったけど、何をしているんだろうと思ったら、僧が托鉢に尿をしていた。
理解するのが難しい絵だった。
でも、その画家の性格が見えてくると、そういう絵を描く人なんだろうと思った。
初恋は近所に住む男子。好き過ぎて自宅の近くをうろついてラブレターを書く。その内容がどれだけあなたの事が好きか、そして将来、劇を作るからそれに出てくれという自分に宛てたようなものだった。
今ならストーカーで警察沙汰になりそうな感じだなぁ…。
そんな人が東京に出たら女性を好きになり、その女性の職場近くをうろつく。そして絵を描き詩を書く。
好きになったら好きだという情熱が止まらない人のよう。突っ走る人だ。
そんな人だからこそ、最初の赤い絵を書くんだろうなぁ。
18歳で画家になり、22歳で結核で死んでしまった。結核と診断され、酒に溺れた自画像は、目に力がなかった。
「生きていれば絵が描ける、詩が書ける。」
そういう詩を書いていた。
死んでしまっては何も出来ないよなぁ。死を分かってしまってから生きるってどんな気持ちだろう。考えただけで怖い。
画家の性格と絵の関係、生と死を考えた30分でした。
なかなか深くて面白い。BSで再放送してるから、これに限らず見てみようかな。
久々に三上さんの笑顔を見た。いいなぁ。そしてデビュー当時の映像も見たよ。若いのは当然だけど、上半身裸だった(照)目元が変わっていないね。男前。