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青森、三沢へ行って来た。
三上博史さんの朗読劇を見てきた。
松林を抜けて、寺山修司記念館に着いたのが1時頃。
朗読開始が2時だったので、椅子に座りながら日向ぼっこしてた。
去年の3倍くらいの人数がいて、前の席は満杯だった。
晴れていて気持ち良い日。
後ろの方に座って、2時まで待っていた。
2時に始まった朗読劇。
その前に先日亡くなった九条さんへ黙とうをした。
そして司会から促され、三上さんとエミさんが登場。
ステージ横にある控室からドアを開けて出てきた。
遠くからだったから詳しい服装までは分からないけど、黒っぽい衣装だった。
マイクを通して後ろまで聞こえてきた声は優しかった。
競馬場で会おう、と題された通り、寺山修司が好きだった競馬コラムや詩などを朗読。
競馬には疎かったけれど、朗読劇は楽しかった。
競馬が好きな仲間がいて、自身も好きな感じが伝わってきた。
ぽかぽか陽気に誘われたのか、三上さんは去年よりおしゃべりだった。
寺山修司との出会い、故郷の話、魔王と呼ばれること...。
つらつらと話していた。
- 寺山修司との出会い
今日は天気もいいですからね、少し話をしましょうか。
この世界に入ったのは泉鏡花さんの「草迷宮」という映画。
映画のオーディションがあると高校1年のときに友人、この友人も変わった人で。
そのときに見たのがスイカ人間だったので、「これで日本にもホラー映画が来るぞ」と思った。
これは後から知ったんだけど、オーディションで九条さんが僕に付けた評価はB+だった。
これそのままだったら落ちてた(笑)
一次、二次と通って、オーディション会場で肩を叩かれた。その人が「名前は?」と聞かれ答えた。その人が寺山さんだった。
- 故郷
さっき旅人の歌があった。(”旅人は雲みたいにどこへ行くのか”のような歌。詳しくは忘れてしもた...)
僕は東京出身で、故郷と呼べる場所もなかった。
高校のときに放浪癖があって、あっちこっちフラフラしてた。
オーディション受けるときにその放浪の話をした。
そうしたら映画に出ることになり、それからいろんな役をしてきた。
年に一度、こうやって縁をいただいて、三沢、隣の八戸と来ている。
4年ぐらい来ているんで、もうこれからも来ていいですかね。
(拍手)
へへへ(笑)
故郷って呼べるものもないので、ここが故郷みたいなものかな。
- 魔王
ドラマで魔王と呼ばれて、道で「魔王、魔王」と声を掛けられるようになった。
実際会ってみると怖くないっていう(笑)
あれはドラマですからね。
- 役者として
35くらいのとき、役者をやめようと思ったことがある。
それから建築家になろうか勉強しようとしていた。
前に寺山さんに「お前は舞台に向いてない」と言われてずっと残っていた。
そのときに寺山さんの青ひげ公に出てみないかと声を掛けられ、出てみた。
そしてらやみつきになっちゃって(笑)
あの、売店でDVD売ってますから。
(笑い)
何笑ってるんですか、いい作品ですから(笑)
買わなくても、ツタヤでレンタルするだけでもいいですよ、面白いから。
まさか物販をおすすめしてくるとは思ってなかったので、思わず笑ってしまった。
- アルバム参加
再来週だったかな、5月21日にアルバムが出るんですが、それに参加してます。
東京スカパラダイッスオーケストラの冷牟田さんっていう方と昔から友人でして。
その冷牟田さんが新しくバンドを組んだんです。
ザ・マンっていう、THE MANっていう男の意味なんですが。
何か歌ってって言われて、何歌おうと思って迷ってたんです。
戸川純さんの曲でブリーチという曲なんです。
それでは聞いて下さい。
(曲)
- アーティスト: THE MAN
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2014/05/21
- メディア: CD
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これに参加してる。
楽しみ。
野外で年齢制限もなく、穏やかな空間で朗読を聞けた。
良い時間でした。
2時から始まって、終わったのが4時頃。
また来年も来るのかな。
この日のニュース。
アートと遊びの空間を楽しみ、三上博史氏の朗読ライブが多くの人々を魅了
http://www.city.misawa.lg.jp/news/index.cfm/detail.1.13820.html
青森)三沢で修司忌、過去最高の1200人集う
八戸表敬のニュース。