tomato11032の日記

たまに書く日記です


久しぶりに本を読んだ。
中村航の「僕の好きな人が、よく眠れますように」

僕の好きな人が、よく眠れますように

僕の好きな人が、よく眠れますように


表紙の絵が個人的に好きで、前から読みたかったのでアマゾンで購入。
難しい表現も文字もなく、サクサク読めた。



以下、ネタバレ含み




ジャンルで言ったら恋愛小説。だけど純愛じゃなく、不倫。旦那さんがいる女性と恋に落ちた男性。ドロドロじゃなく、何故かさわやかだった。どうしてだろ。文の魔力かな。

電車の中で隣に座り、ガタンゴトンと音がするときにつぶやく。

「好きです」

その告白が好き。さりげないのがイイ。

その告白から、お互いの好きさを言い合っていく。
端から見るとバカップルみたいに、好き好き言い合ってた。読んでるこっちが恥ずかしいわ(笑)



春から始まった一年限定の恋が、どうなるか続きが読みたかったけど、冬で終わりになってた。どうなるんだろう。


好きな人と結ばれるのが幸せだけど、この二人がくっつくのは難しいだろうね。

爽やかな文章だけど、不倫なんだもの。

一人には、結婚してる相手がいる。その人の気持ちはどうなるんだろう。


お互い惹かれあうのは自然の流れで、好きになったら止まらないって言うしね。好きなのは仕方ない。


中村航の小説には、いつも突拍子もない考えを持つ人が登場する。リレキショもそうだったし、今回もそうだった。

偽名でバイトしてたし、ゲーム機あるのにソフトがない。

周りにこんな人がいたら、構えてしまう。

でも、それがカッコ良くて、その人は主人公の心のオアシスになってた。



物語のラスト部分に、本のタイトルである「僕の好きな人が、よく眠れますように」と書いてあった。

それを読んでから寝て、この二人がどうなるか、夢の中で見たいと思った。