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久しぶりに本を読んだ。
中村航の「僕の好きな人が、よく眠れますように」
- 作者: 中村航,宮尾和孝
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/10/30
- メディア: 単行本
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表紙の絵が個人的に好きで、前から読みたかったのでアマゾンで購入。
難しい表現も文字もなく、サクサク読めた。
以下、ネタバレ含み
ジャンルで言ったら恋愛小説。だけど純愛じゃなく、不倫。旦那さんがいる女性と恋に落ちた男性。ドロドロじゃなく、何故かさわやかだった。どうしてだろ。文の魔力かな。
電車の中で隣に座り、ガタンゴトンと音がするときにつぶやく。
「好きです」
その告白が好き。さりげないのがイイ。
その告白から、お互いの好きさを言い合っていく。
端から見るとバカップルみたいに、好き好き言い合ってた。読んでるこっちが恥ずかしいわ(笑)
春から始まった一年限定の恋が、どうなるか続きが読みたかったけど、冬で終わりになってた。どうなるんだろう。
好きな人と結ばれるのが幸せだけど、この二人がくっつくのは難しいだろうね。
爽やかな文章だけど、不倫なんだもの。
一人には、結婚してる相手がいる。その人の気持ちはどうなるんだろう。
お互い惹かれあうのは自然の流れで、好きになったら止まらないって言うしね。好きなのは仕方ない。
中村航の小説には、いつも突拍子もない考えを持つ人が登場する。リレキショもそうだったし、今回もそうだった。
偽名でバイトしてたし、ゲーム機あるのにソフトがない。
周りにこんな人がいたら、構えてしまう。
でも、それがカッコ良くて、その人は主人公の心のオアシスになってた。
物語のラスト部分に、本のタイトルである「僕の好きな人が、よく眠れますように」と書いてあった。
それを読んでから寝て、この二人がどうなるか、夢の中で見たいと思った。