tomato11032の日記

たまに書く日記です

一年ぶりに藍坊主のライブへ行ってきた。ツアー百景。


仕事が終わり、すぐさま盛岡へ。会場へ入ったときは入口に誰もいなくて、スイスイ進む。ドアの向こうから、ドンドン音が聞こえた。重いドアを開くと、ステージには藍坊主がいた。






その瞬間が自分的には心地いい。ちょっと遅れていったからこそ味わえる、「いた〜!!」という嬉しさ。いつもは待ってるから「来た〜」だからね。これもまたいい。

ステージ左側のスピーカー近くに陣取り、桜の足あとから聞いた。


曲順はあいまいなので省略。

その中で少し前の曲、

が聞けて嬉しかった。特にスプーン。歌詞にある、「おかえりが待ってる台所が幸せ」っていう所が好き。いいよね、電気が付いた家に帰るの。家族っていいよなぁ、と思いながら聞いてた。


コオリニニタカンノウという新曲も聞いた。歌詞がシータムンみたいに、何語だか分からないような感じ。タイトルは水に似た感情そっくりだけど、メロディは全然違う。けど、心地いい曲。



ライブも終盤になり、ホジーが話し出した。

「岩手は親の出身地ということで、祖父と祖母がいる場所。でも、その祖父(だったか祖母だったか)が亡くなって、悲しみの中にいたところ、子供が出来た事を知った。そのときに作ったのがマザー。」

こ、子供?知らなかった…。

いきなりすぎて、呆気に取られちゃった。けどね、おめでたいことです。おめでとう!亡くなる人がいれば、生まれる命もあるんだね。


ジーに子供が出来たという衝撃的な発言を聞いてからマザーを聴いたら、とても感動した。思わず鳥肌が立った。曲の裏側を知ると、自分なりの解釈じゃなくて作り手の感情がよりリアルに感じる。聞く姿勢というか気持ちが違うなぁ。


会場が少し、戸惑ったような空気になった。それに責任を感じるように、時たま寂しいような切ないような顔をしていたホジー。気のせいならいいな。曲が終わったあと、目が皆、輝いてるよぉと良いながら、目をグリっとあけておちゃらけて見せた。その顔が怖いのなんの(笑)でもね、やっぱり笑顔が似合うよ。本当に皆、優しい笑顔が素敵なんです。



かっこいい人達だもの。目の前で演奏して、声聞いて、笑顔もらったら、こっちも自然と笑顔になりますよ(笑)

岩手はその日、チャグチャグ馬コという祭りの開催日。着飾った馬に子供が乗り、盛岡を歩くんです。田中さんがそれを見たときに、一つ残念なものを見てしまったという。


「公園に歩いて行ったら、あの踊り子さんみたいな人が笠を外してタバコ吸ってた。あれ、気ぐるみを脱いだ人がタバコを吸ってるような感じ。あれ、ちょっとなぁ。」


ちょうど休憩だったんだろうけど、あれはそうだよね。夢が壊れるような感じ?ああ、その人も一人の人間なんだなぁって思った。





田中さんが岩手とタクロウさんの思い出話をし始めた。


田中)「修学旅行で行った青森からの帰り道、盛岡に寄った。そのときと去年のツアー、そして今回。これで3回目。」
「同じ高校で同じクラスだったんだよ。弁当の中身がいつも同じでご飯に肉なんだ。その肉の味付けは毎日違うの。しょうゆとかあるじゃん。コイツ、しょうが焼きのときは「やったー!」っていう声が聞こえるんだよ。」

タクロウ)「それ、言いすぎてない?」笑


田中)「コイツの家、山の中にあるんだけど、」

タクロウ)「山のふもと。」(ここ強調してた。ウケた)

田中)「で、門限が6時で、部活やって帰るのに時間かかるからってすぐ帰ってた。毎日同じ弁当で部活終わったらすぐ帰ってるから、一人暮らしの俺から比べたら仙人みたいな奴だった。」

タクロウ)「じゃあ俺、霞食ってないといけないじゃん。」

田中)「ははは、それ誰も分かんないよ。」


大丈夫、私分かりましたから(笑)仙人は霞を食って生きてるんだよね。面白いね、二人。






こんな感じでライブも進み、最後に今回のツアーお馴染みの写真撮影に。


しかし、探しても田中カメラ(タナカメラ)が出てこない。もう一曲やる?とメンバーの誰かが言った。すると会場から色々と曲名があがる。その中で多かった、殴れを歌った。もう前の方はテンション上がって盛り上がりがすごい。それにちょっと混ざってきた。そしてその後に写真を撮った。手を思いっきりあげてきたから、それだけでも映ってるといいな。


そうそう、途中ステージからホジーが降りて歌ってたよ。一瞬消えたから、どこにいるかと探したら、下にいました(笑)

皆の演奏姿、じっくりと見てきました。素早くコードを変えて弾いては、また変えて。両手両足を使って叩く。スゴイです。音楽を体感するって、いいなぁ。